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今回は冬が旬の『ほうれん草』の栄養について、お勧めの食べ方をご紹介させていただきます。
1年中見かけるほうれん草ですが、冬は特に新鮮で美味しく食べられる時期です。また、よく市場に出回るため値段も安価になりやすく、栄養価も高いのでおすすめの食材です!
1.栄養価と効用
2.おすすめの料理
3.栄養たっぷり『ほうれんそう』
主な栄養成分は、ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・カリウム・鉄です。
可食部100gあたりの栄養素の量で、ビタミンA・ビタミンCは成人女性の1日の推奨量または目安量の半分を摂取でき、鉄の含有量は野菜でもトップクラスです。
βカロテンやビタミンCは、がん予防・老化抑制のほか、ビタミンCによるコラーゲンの合成促進、ビタミンAによる皮膚の健康維持作用など美肌作りを助ける美容効果もあります。
鉄は貧血予防、カリウムには血圧の上昇を抑えるほか、筋肉の収縮運動にも有効に作用します。
調理でポイントとなるのが豊富に含まれるビタミン類・カリウムを失わないようにすることです。水溶性ビタミンのビタミンC・カリウムを失わないためには、ゆで時間が長くなりゆで汁にとけだしてしまわないよう、短時間で茹でることが大切です。脂溶性ビタミンのβカロテンは油と一緒に摂取することで吸収率がアップします。身体が温まり、より栄養素を摂取できる料理は、ほうれん草のグラタン、ほうれん草のソテー、ほうれん草のポタージュ、ほうれん草のキッシュなどがおすすめですよ。
また、ビタミンEを含む卵、ごまと組み合わせることで抗がん作用も高めます。卵とほうれん草の炒め物や、おひたしや和え物等、手軽に作れますよ。
炒める、煮る、和えるなど色んな調理法ができ、卵・肉類・乳製品など多くの食材との相性がよい万能なほうれん草はどんな料理にでも取り入れやすくお勧めです。
さらに調理法や組み合わせる食材も工夫して、身体が温まるほっこりメニューで寒い冬を乗り切りましょう
コラム作成者:CBH所属管理栄養士 中田景子